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園からのお知らせ

11月 園だより

2025/11/01

先日まで「暑い、暑い!秋はいつ来るんだ?」と、話していたのに、突然気温が下がり始め、あっという間に本格的な秋が始まったように感じます。そんな中、4・5歳児の子どもたちは元気に朝マラソンで体力作り。デッキから「ファイト~!」と声を掛けつつ見守っていると、裸足で走っていた子がつま先で走っているのを発見しました。「いたい!いたい!」と笑いながら走っています。怪我をしているのかと聞いてみたところ、「石(砂利)があるけん」と。今までだって石はあったでしょう?と不思議に思っていたら、どうやら地面が冷たくて石を踏むと痛く感じるらしいのです。なるほど!子どもたちは朝マラソンで、足の裏の感覚に季節のうつり変わりを感じているようです。

 また、ランチルームでは縄跳び練習をしていた4歳児の子が何かに誘われるように北側デッキに出ていきました。「せんせ~、おいで。いいにおいがするよ!ほら!」と。どれどれ。北側デッキの隣には厨房があり、その換気扇から出汁のにおいが漂ってきていました。クンクン、目をつむってにおいをかいで「いいにおい~。」と。「どこどこ~。」と友だちもやってきて、みんなでクンクン。「ほんとだ~。いいにおい!」栄養士たちがこだわりの国産の昆布とかつおの出汁で調理していたのです。この出汁のにおいがほくようっこにとって思い出のいい匂いになるんだろうな、と嬉しくなりました。触覚だけでなく味覚にも敏感な子どもたちですね。目に見えるものだけでなく、いろんな箇所にアンテナを張り巡らせて、子どもたちは多くのことを感じ取っているようです。子どもたちと一緒に感覚を研ぎ澄ませて良いもの探しの秋にしていきたいと思います。                       園長 三成 美紀