早いもので、今年のカレンダーも最後の１枚となりました。園庭で遊ぶ子どもたちの吐く息は白くなってきましたが、元気な歓声をあげて走りまわる姿には、木枯らしも退散してしまいそうです。また、保育園の庭のイルミネーション、玄関のツリーやトナカイの登場に、子どもたちの笑顔がますます広がる今日この頃です。

さて、寒くなると外あそびが減り、室内でのあそびが多くなりがちです。運動不足、メディア漬け、夜更かし・睡眠不足とつながり、子どもたちの成長・発達を阻害していきます。夜の睡眠には、子どもの成長にかかわる大切な役割がいっぱい。昼間使った脳は、この間に休んでいます。脳が疲れていると、体調を崩したり、考えたりすることができません。また、日中学んだことを、『覚えたほうがいいこと』『わすれていいこと』に分けているのも夜の睡眠時。そして、発達や新陳代謝などにかかわる『成長ホルモン』が最もたくさん分泌されるのが、乳幼児期の夜の睡眠時間なのです。

　夜のテレビは、子どもの夜更かしの原因の１つ。子どもが眠るときは、親もちょっとテレビを我慢して、一緒にお布団へ。絵本を読んだり、ゆったりごろごろしたりしていると、気持ちよく夢の中へ入れます。

子どもと目を合わせて会話する。子どもと他愛のない会話をして過ごす、子どもと共に生活を営むという当たり前の毎日の過ごし方をしてみませんか。

園長　尾添　博美